伝承ということ
インフルエンザやウイルス性胃腸炎で体調を崩していた、と言う話をちらほらと耳にしますが、皆様お元気でお過ごしでしょうか?
今日は書家の川嶋渓舟さんの作品 瀞(とろ)と、ヤマモリコウジさんのカチーナのご紹介です。
川嶋渓舟 瀞(とろ)
川嶋の作品には新しい書の匂いがする。まず私はそう感じました。題名である瀞と言う文字の何かを表現しています。あるいは筆が瀞を描いたのかもしれません。こんな書の形を私は知りませんでした。ダイナミックに表現された墨の中には確実に伝承されてきたものもあるのだと思うのです。そして、この新しい書の世界もまた伝承されていくのでしょうか。川嶋の書家としての情熱を感じる作品です。合計3点出展されています。
ヤマモリコウジ カチーナ
ヤマモリコウジのカチーナはアメリカンインディアン ホピ族に伝承されてきた精霊の人形をヤマモリが再現したものです。ホピ族が捧げてきた祈りや自然への畏怖、憧れ、その人形の中にホピ族が生きてきた歴史やその信仰を感じる作品です。ヤマモリが再現したその人形がまるで生きたホピ族の魂や、精霊信仰の対象となったその役割を担い今再びここで私達はある種の体験をしているのではないか、そう感じずにはいられません。芸術と言うものの、伝承文化における役割についても気付きをもらえる作品です。
ぜひ、実物をご覧に来てください。
新春作家作品展は今週は
中川裕 長嶋康世 前澤妙子 赤堀マサシ 川嶋渓舟 森一三 ヤマモリコウジ 石塚亮 佐原昌孝 萩田恵美 橘めぐみ 伊藤みどり 展示中です。
新春作家作品展は、1月25日までは金曜日をお休みとして、毎日オープンしています。営業時間は12時から18時まで。
皆様のお越しをお待ちしています。